生クリームの賞味期限切れはいつまで?腐っているかを見分けるサインはこれ!

生クリームはお菓子や料理にも使えて、味にまろやかさやコクを足してくれます。

クリスマスやバレンタインなどのイベントの手作りお菓子にも欠かせない食品です。

しかし、生クリームはぴったり使い切れなかったり、賞味期限を過ぎてしまったりすることも…。この記事では、生クリームが賞味期限を過ぎてしまったときにどうすればいいのかご紹介します。

生クリームの賞味期限切れには注意が必要!

冷蔵庫に入れていた生クリームがいつの間にか賞味期限が切れていた…ということはよくあること。

なぜなら、生クリームの賞味期限は非常に短いからです。賞味期限をしっかり把握しておくことが重要です。

そもそも生クリームは保存料無添加で日持ちしないもの

生クリームは牛乳などと一緒で、雑菌が繁殖しやすい食品ですので、日持ちはしません。

さらに、パッケージの原材料にも「クリーム」や「生乳」などと書かれており、日持ちさせるための保存料や添加物も入っていません。

生クリームの賞味期限は、冷蔵庫保存かつ未開封の場合でも1週間ほどです。

開封した場合は、2・3日以内には使い切ってください。

生クリームの賞味期限切れや腐ったものを食べると食中毒になることも

賞味期限切れの生クリームを食べた場合、食中毒になる可能性があります。

症状は腹痛や下痢などです。

賞味期限切れや開封後の生クリームを食べるときは、十分に注意をしましょう。

生クリームの賞味期限切れ・腐っているかの見分け方

賞味期限が切れた生クリームや開封後の生クリームが食べられるかどうかは、見た目・においで判断できます。安易に食べずに、以下の4つの点を確かめてください。

①におい
生クリームのパックを開けて、においを確認しましょう。

酸味のあるにおいや、カビのような苦みのあるにおいがした場合、腐っている可能性が高いです。

もったいないですが、食べずに捨てましょう。

②見た目(色)

生クリームは本来白色です。

傷んだ生クリームは、色が白色から黄色っぽく変色します。カビが生えている場合も、食べるのはやめておきましょう。

③見た目(分離)

生クリームはとても繊細な食べ物で、温度の変化や振動でも分離してしまいます。

しっかり冷蔵保存して賞味期限以内の場合は、多少分離していても安全に食べられます。しかし菌の繁殖で、生クリームがどろりと変化してしまった場合は別です。

賞味期限が切れている、あるいは保存方法が不適切だった場合、生クリームが傷んで分離しているので、食べないようにしましょう。

④味

腐った生クリームは、酸味や苦みを感じます。たとえ加熱しても食中毒になる可能性があるので、味に異変を感じたら食べないようにしてください。

生クリームの賞味期限切れはいつまでなら使える?使い道は?

賞味期限の切れた生クリームでも、未開封か開封済みかで、その後の使い道が大きく違ってきます。保存状態や賞味期限に合わせて、使えるかどうかを解説します。

生クリームは賞味期限内でも開封後1日~3日で使い切るのが原則

生クリームを一度開封した場合は、賞味期限にまだ余裕がある場合でも、3日以内に使い切ってください。

生クリームには保存料や添加物が入っていない場合が多く、開封後は菌が繁殖してしまうからです。

生クリームホイップ後の賞味期限は当日から翌日までの日持ち

ホイップした生クリームの賞味期限は、ホイップした当日から翌日までと更に短くなります。

ホイップするとクリームが空気に触れるので、より傷みやすくなるからです。

生クリーム賞味期限切れ1日~3日(開封・未開封)

次に、賞味期限が1日〜3日ほど切れていた場合について解説します。

まず、開封している場合は、開封してからどのくらい時間が経っているのかによります。

開封してから1・2日程度であれば、においや見た目を確認し、大丈夫そうなら使用できます。

ただし、なるべく加熱して使用するのがおすすめです。

開封してから何日も経ち賞味期限が切れている場合は、食べるのはやめましょう。

未開封の場合は、開けてみてにおいや見た目に問題がなければ、使用できる可能性が高いです。

ただし賞味期限が切れているので、1度で使い切るようにしましょう。

生クリーム賞味期限切れ1週間(開封・未開封)

開封している場合で1週間も賞味期限が切れている場合、食べるのは危険です。

冷蔵保存していても、菌が繁殖しています。

未開封の場合でも、食べるのはおすすめしません。

中身を確認し、においや見た目に変化がなければ、加熱して料理に使用してください。

生クリーム賞味期限切れ2週間~1か月以上(開封・未開封)

生クリームの賞味期限が2週間〜1か月ほど切れている場合は、開封後・未開封どちらの場合でも食べるのはやめましょう。

長い間放置された生クリームは固形部分と液体部分に分離し、風味も落ちています。

食中毒になる可能性もあるので、食べるのは危険です。

生クリームの品質を守る保存方法のコツ

生クリームは繊細な食品で、環境の変化で品質が変化しやすいです。次のような点に気を付けて、管理してください。

冷蔵保存で温度の変化を与えない

生クリームは温度の変化で品質が落ちるので、冷蔵庫の中で5℃前後で保存してください。

常温で保存した場合、泡立ちにくくなったり、部分的に固まってしまったりする場合があります。

振動を与えない

生クリームに強い振動を与えると、油分が浮いて乳化状態が崩れてしまいます。

購入後はできるだけ振動を与えないように注意し、冷蔵庫のドアポケットで保存するのは避けてください。

開け口に指を付けない

生クリームのパックはなかなか開けづらく、何度も指や爪で引っ張って開けることも多いです。

この開け方だと生クリームを使用するときに、指についていた菌がパックに付着してしまい、衛生的に良くありません。

なかなか開かない場合は、パック上部を十字に開くのがおすすめです。

使いかけはしっかり封をする

生クリームを衛生的に保存するために大事なのは、空気に触れさせないことです。

使いかけの生クリームはテープやクリップなどを使ってしっかりと封をし、なるべく空気に触れないように保存してください。

生クリームのパックから別容器に移さない

生クリームのパックはクリームを長持ちさせる構造になっているので、別容器に移して保存するのはやめましょう。

生クリームのパックは中身がアルミ箔で覆われ、銀色になっています。

アルミには酸素や水蒸気・光を通しにくくする効果や、香りを逃がしにくくする効果があります。

賞味期限切れ前に生クリームをホイップして冷凍保存する方法も!

生クリームは冷凍保存をすれば、1カ月ほど保存できます。ただし液体の状態で冷凍したクリームは、解凍後ホイップ状にできません。

ホイップして使用したい場合は、先にホイップしてから冷凍するのがおすすめです。

生クリームの種類によっても賞味期限が違う

スーパーで見かける小さめのパックに入った生クリームには、動物性脂肪と植物性脂肪の2種類があります。

一般的に動物性脂肪の生クリームの方が値段が高く、植物性脂肪のクリームは手頃な価格で購入可能です。

これらの生クリームは、種類によって賞味期限が異なります。

生クリーム

生クリームは、牛乳から作られたクリームです。

本来生クリームとは、動物性脂肪のクリームだけを指します。

生クリームの賞味期限は脂肪分が高いほど短くなり、添加物や安定剤が入っていると長くなります。

無添加で、原材料がクリームのみの一般的な動物性の生クリームの賞味期限は、10日〜2週間程度です。

植物性クリーム

植物性脂肪の生クリームは、植物油脂や豆乳などを使用して作られます。

安定剤や添加物が入っている場合が多く、その分日持ちします。商品にもよりますが、賞味期限は製造日から2~3か月ほどです。

乳製品の代わりに豆乳で作った植物性の生クリームなら、牛乳の香りが苦手、あるいはアレルギーの方もお召し上がり頂けます。

また安定剤が入っていると、ホイップしやすいメリットがあります。

スプレー・チューブなどホイップ済のクリーム

家にハンドミキサーがない場合は、既にホイップ済みの生クリームが便利です。

賞味期限も長めの傾向があるので、ストックしておいても安心です。

スプレータイプなら、長くて4か月ほど持ちます。

ホイップ済みで袋詰めされたタイプなら1か月ほどです。

冷凍されたホイップは半年〜1年と、さらに賞味期限が長いです。

生クリームの賞味期限・消費期限の違い

賞味期限と消費期限では、意味合いが全く異なるので注意してください。

生クリームのパックには、「賞味期限」と書かれている場合が多いです。

賞味期限とは、「未開封で正しく保管した場合に、品質に問題がなく、美味しく食べられる期間」を指します。

基本的にはカップ麺といった傷みにくい食品に表示されています。

一方で、消費期限は「未開封で正しく保管した場合に、安全に食べられる期間」です。

サンドイッチやケーキなどの表示に使われます。

パック詰めされた生クリームには賞味期限と書かれていますが、開封後は傷みやすいので早く使い切りましょう。

生クリームを賞味期限切れさせない!プロのレシピをご紹介

生クリームを使い切れるように、生クリームを使用するレシピを6つご紹介します。

お菓子作りできるほどの量がない場合は、牛乳と合わせてクリーム系パスタに使ったり、コーヒーに入れたりするのもおすすめです。

生クリーム70g使用・アロエヨーグルトアイス

1つ目は、さっぱりしたアロエヨーグルトアイスのレシピ。生クリームをゆるく泡立てた後は、市販のアロエヨーグルトと混ぜて合わせるだけなので、簡単に作れます。

生クリームのリッチな味わいと、ヨーグルトの爽やかな酸味がマッチします。

生クリーム100g使用・いちごのババロア

2つ目は、いちごのババロアのレシピです。生クリームを100g消費できます。

牛乳も使うので、レシピ通りに生クリームがぴったりない場合でも、合わせて量れば調整しやすいです。パステルピンクの可愛らしいババロアです。

生クリーム100g使用・ふわふわフルーツオムレット

3つ目は、フルーツオムレットのレシピです。練乳と一緒にホイップし、果物と一緒にオムレットで包みます。生クリームはオムレットに挟むので、量が少なくても多くても食べられるので、便利なレシピです。

生クリーム150g使用・本格コーヒーゼリー

4つ目は、本格コーヒーゼリーのレシピです。生クリームは、コーヒーゼリーの上に飾ります。

生クリームの甘さとコーヒーの苦みの相性は抜群です。すでにホイップ済みでも、そのまま絞って使えます。泡だて器やハンドミキサーがない場合は、砂糖を加えて液状でかけても美味しいです。

生クリーム150g使用・有名店のようなプロ級生キャラメル

5つ目は、生クリームをたっぷり使った生キャラメルです。

一見作るのが難しそうですが、材料を鍋で煮詰めるだけで、家でも簡単に生キャラメルが作れます。ギフトにしても喜ばれますよ。

生クリーム200g使用・ヌガーグラッセ

ヌガーグラッセとは、フランスのお菓子である「ヌガー」をアイスクリームにアレンジしたもの。

ヌガーは、ナッツが混ざったソフトキャンデーのようなスイーツです。

ヌガーグラッセにはラム酒を始めとする洋酒を加えるので、お酒が好きな方におすすめします。

白いアイスに、ドライフルーツやナッツが映えるお洒落なレシピです。

【オシャレな大人のアイスクリーム♪】ヌガーグラッセのレシピ・作り方 – お菓子のプロによるレシピをシェアする「シェアレピ」 (sweetsvillage.com)

生クリームは賞味期限切れになる前に急いで使い切ろう!

生クリームを買うときは、使い切れるようにあらかじめレシピを確認し、使い道を考えておくのがおすすめです。

生クリームの賞味期限は1〜2週間と大変短く、傷みやすい食品なので、早く使い切るよう心がけてください。

お菓子を作る時間がない場合は、コーヒーやココアなどの飲み物に混ぜるのがおすすめです。

またデミグラスソースの仕上げに入れたり、パスタソースに加えたりしても美味しく、見た目にも豪華になりますよ。

ginchanジンジャーブレッドちゃん 愛称:ジンちゃん

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