「カステラ ド パウロ」で日本とポルトガルのカステラを食べ比べ!

京都にある「カステラ ド パウロ」は、カステラで有名なポルトガル菓子専門店。本格的なポルトガルのお菓子と、日本伝統のカステラが同時に味わえることで話題となっています。

カステラ ド パウロのお菓子を作り上げるのは、日本の長崎でも修行した経験を持つパティシエ。素材にこだわるポルトガルの伝統と、繊細な技術を必要とする日本のお菓子作りから生まれるお菓子たちは、機械では作り出せない魂のこもった美味しさです。

今回は、そんなカステラ ド パウロの魅了と、美味しいお菓子を紹介していきます。

ポルトガルお菓子とカステラのお店「カステラ ド パウロ」

カステラ ド パウロがあるのは、京都府京都市。カステラや、本格的なポルトガルのお菓子が味わえると話題の、ポルトガル菓子専門店です。

北野天満宮大鳥居の横の酒造を改造して建てられた「カステラ ド パウロ」。店内にはショーケースとカフェが併設されていて、高い天井や、趣のある酒蔵の雰囲気はそのままに、ポルトガルの旗やインテリアなどが飾られた素敵な空間が広がっています。

カステラ ド パウロの名物は、店名にも含まれている「カステラ」。ポルトガル発祥と言われていますが、実はポルトガルにはカステラという言葉はありません。
カステラは、ポルトガルの「パォンデロー」が日本で成長したもの。成長したカステラをポルトガルに里帰りさせたいと思った、カステラ ド パウロのオーナーシェフ、パウロ ドゥアルテ氏は、外国人で初めて日本の長崎でカステラ作りを学んだ人物となりました。

そんなオーナーシェフの経験や縁から、京都に建てられた「カステラ ド パウロ」。
ポルトガル伝統のお菓子だけでなく、日本の本格的なカステラも一緒に楽しむこともできますよ。

カステラ ド パウロの人気スイーツメニュー5選!

カステラ ド パウロの人気メニューは、もちろん「カステラ」。カステラの原型となったパォン デ ローも好評です。
実はこのパォン デ ロー、地域によって味や見た目が異なるそう。カステラ ド パウロでは、それぞれの地方のパォンデローを提供しているので、いろんなポルトガルのお菓子を楽しむことができます。

では、カステラ ド パウロの絶品メニューの中から人気のものを5つ紹介していきます。

パウロのカステラ

「パウロのカステラ」は、カステラ ド パウロの看板商品。オーナーシェフのパウロ ドゥアルテ氏が、長崎の老舗カステラ屋「松翁軒」で修行し、ポルトガルでさらに腕を磨き上げて作られた究極のカステラです。

カステラ作りは生地を混ぜて、窯にいれて焼き上げるだけではありません。大切なのは、窯に入れてからの「泡切り」。熟練の技を身につけたカステラ ド パウロのオーナーシェフであっても、慣れることはなく、毎回緊張しながら行う工程なんだそうです。

そんな苦労の末出来上がった「パウロのカステラ」は、きめが細かく、表面は綺麗なきつね色が特徴。ふんわりも、しっとりもしていて、口の中に入れるとしっかりした弾力を楽しむことができます。
甘みとコクも絶妙で、何度でも食べたくなってしまう味わいです。

商品名 パウロのカステラ
値段  810円(税込)

パォンデロー

カステラの原型となった「パォンデロー」。ポルトガルの伝統的なお菓子の一つで、地域によって特徴が異なります。
パォンデローのタイプは、大きく分けて2つ。中まで火を通した「しっかりタイプ」と、中が半熟になっている「しっとりタイプ」があります。

カステラ ド パウロのパォンデローは、「ミーニョ地方」と「ベイラリトラル地方」の2つのパォンデローと、それぞれにアレンジを加えた2つのパォンデローの4種類。

ミーニョ地方は、ポルトガル北東部の地域のことで、大きな素焼きの方で蓋をして、中まで火を通したしっかりタイプのパォンデローです。
原料は、卵と砂糖、小麦粉のみ。シンプルな材料のみで作られているので、クリームチーズやワインなどと相性抜群です。

ミーニョ地方のパォンデローにアレンジバージョンは、オリーブのグラッセを加えたもの。
赤ワインにピッタリのおつまみパォンデローに変身しています。

ベイラリトラル地方のパォンデローは、小さな素焼き型に生地を入れ、中まで火を通さずトロリと半熟に焼き上げたタイプ。しっとりとねっとりした食感が特徴で、コクとシナモンの香りが楽しめます。

ベイラリトラル地方のアレンジは、隠し味にポルトガル産の塩を加えたパォンデロー。鍋でじゅわっと焼き上げ、外はさっくり中は半熟に仕上げ、とろける絶妙なバランスがたまりません。

商品名 ミーニョ地方のパォンデロー
値段  1,950円(税込)

商品名 オリーブのグラッセ入りミーニョ地方のパォンデロー
値段  600円(税込)

商品名 ベイラリトラル地方のパォンデロー
値段  420円(税込)

商品名 エストレマドゥーラ及びリバテージョ地方のパォンデロー
値段  500円(税込)

パステルデナタ

パステルデナタは、ポルトガルで最もポピュラーなおやつ。日本でも馴染みのあるエッグタルトのことです。

中央には卵黄たっぷりの特製クリーム、その周りを囲むのはポルトガル独自の折り方のパイ生地。外はパリッとして、サクサク、中はとろ~りと幸せの3拍子が揃っている一口大のお菓子です。

ポルトガルでは、シナモンパウダーや粉砂糖をふりかけて食べるのだそう。好みの味付けを加えて食べると、また一層美味しく感じられることでしょう。

ただし、賞味期限は1日なので注意が必要。カステラ ド パウロのパステルデナタは、店頭でのみ販売を行っています。
お土産に買って帰る場合は、その日のうちに全部食べてくださいね。

商品名 パステルデナタ
値段  270円(税込)

フォフォシュ

「ふわふわ」という意味をもつ「フォフォシュ」。その名の通りふわっふわで、凄くやわらかいカステラのような食感が特徴のお菓子です。

フォフォシュは、ポルトガルのリスボン郊外のベーラシュという村の銘菓なんだそう。カステラ ド パウロでも作られているる、パォンデローよりもさらに粉が少ない生地に、カスタードクリームをサンドしているお菓子です。

小さな円柱で、可愛らしい見た目も魅力の一つ。冷蔵でも賞味期限が1日しかもたないので、その日のうちにいただくことをおすすめします。
ふわっふわの生地をすぎると、口の中いっぱいにカスタードクリームが濃厚に広がる。小さいけれど、心をいっぱいに満たしてくれる、カステラ ド パウロの絶品スイーツです。

商品名 フォフォシュ
値段  240円(税込)

食文化比較体験プレート(カフェ)

カステラ ド パウロの名物メニューと言っても過言ではない「食文化比較体験プレート」。日本のカステラと、ポルトガルのミーニョ地方とベイラリトラル地方など3種類のパォンデローが同時に楽しめる、まさに食文化の比較が体験できるプレートです。

食文化比較体験プレートは、カステラ ド パウロに併設されているカフェでのみ楽しめるメニュー。このプレートを注文すると、ドリンクが100円引きになるという嬉しいサービスも付いています。

半熟しっとり食感のパォンデローも、しっかり食感のパォンデローも、きめ細かな生地のカステラも楽しめる贅沢プレート。
カステラ ド パウロのカフェでは、このプレートに合うポルトガルの飲み物も用意されているので、思う存分ポルトガルのスイーツを堪能することができますよ。

商品名 食文化比較体験プレート
値段   720円(税込)

カステラ ド パウロには甘くないお菓子もある?

カステラやパォンデローでお馴染みのカステラ ド パウロですが、実は甘みではなく塩気があるお菓子もあります。

カステラ ド パウロの甘くないお菓子は「パスティシュ デ バカリャウ」と「エンパーダ デ フランゴ」の2種類。
どちらもポルトガルの名物メニューです。

パスティシュ デ バカリャウは、干しダラの素揚げコロッケ。ポルトガル料理ではタラを使った料理が多く、家庭料理でも親しまれている魚だそうです。
エンパーダ デ フランゴは、アレンテージョ地方のチキンパイのこと。ポルトガルでは、スーパーでもパン屋さんでも一般的に売られているそう。
カステラ ド パウロのエンパーダ デ フランゴは、丹波あじわい鶏を使用した贅沢なスナック菓子になっています。

通販でもカステラ ド パウロのお菓子は買える?

カステラ ド パウロには、公式のオンラインショップがあります。これまでに紹介したカステラ ド パウロのお菓子も、通販で購入することができるものもあるので、お店に行けない方もいただくことができますよ。

カステラ ド パウロの公式オンラインショップで取り扱っているのは、「パウロのカステラ」や各地域の「パォンデロー」など様々。
人気商品以外にも、パイ生地を香ばしく焼き上げた「パルミエール」や工房でフレッシュチーズから手作りしているプチ・チーズタルトの「ケイジャーダ」などお土産にピッタリのお菓子もたくさん販売しています。

ギフトセットや季節限定の商品もあるので、カステラ ド パウロのお菓子を大切な人に贈るのもおすすめですよ。

オンラインショップで通販する
カステラ ド パウロ公式オンラインショップ
shop.castelladopaulo.com/

カステラ ド パウロは予約できるの?

カステラ ド パウロでは、ポルトガル伝統菓子の一つ「ボーロレイ」を焼く日が決まっています。ポルトガルでは、クリスマスイブから1月6日まで買い足しながら食べる特別なパンのことで、砂糖漬けされたフルーツが飾られている宝石のような見た目が特徴です。

カステラ ド パウロのボーロレイはオンラインショップでの購入も可能。焼く日に合わせて発送日が決められ、事前の予約が必要になってきます。
ボーロレイを焼くのは、12月~1月年明けごろまで。日にちが限られてくるので、気になる方はカステラ ド パウロのオンラインショップをチェックしましょう。

カステラ ド パウロの口コミ情報

店舗情報
店名:カステラ ド パウロ
住所:京都府京都市上京区御前通り今小路上がる馬喰町897蔵A
最寄駅:京福電車白梅町駅
駐車場:無(近隣にコインパーキングあり)
営業時間:9:30~18:00、喫茶/9:30~17:00
※営業時間等が変更になっている場合があるので、公式HP等をご確認ください。
定休日:水曜日、第三木曜日(25日が水曜日と重なる場合は翌日休み、水曜日が祝日の場合は営業、翌日休み)