長年愛されてきた郷土の味が奇跡の復活!片原饅頭とは?

photo by まえばし発酵めぐりの旅https://maebashi-tabi.com/charm

群馬県前橋市に地元で長く愛されてきたお饅頭があります。その名も「片原饅頭」。
イーストを使わずに麹の力だけでふくらませた、もっちりとした柔らかい生地が絶品の酒まんじゅうです。

実はこの片原饅頭、一度は製造元の閉店によりその姿を消したものの、とある人物の熱意により奇跡の復活をとげたものだといいます。

賞金王に3回も輝いた元競輪選手が復元!片原饅頭にかけた思い

片原饅頭を復元したのは、元競輪選手の福島正幸さん。3回も賞金王になった経験を持つS級競輪選手でした。引退後餃子店を営んでいた福島さんでしたが、幼い頃から馴染んできた片原饅頭の味が閉店により失われたと聞き、あの味をよみがえらせたいという熱意で復元に向けて動き出します。

全国から麹を取り寄せて試行錯誤を重ねた末、2004年にふくまんじゅうの名前で販売を開始しました。現在はついに名前も片原饅頭となって地元で愛されています。

手間ひまかけた無添加の味。やわらかさは出来上がりから6時間限定!

片原饅頭の特長はなんといっても生地にあります。麹の力だけでふくらませるため、もっちりと蒸し上がっていてさわやかな酸味があります。中身のあんはていねいに皮をとりのぞいてあるので、さらっとした舌ざわりで上品な甘さ。無添加で作られているので胃もたれせず、ぺろっと食べられるやさしい味です。

片原饅頭は、無添加のため出来上がりから6時間で固くなり始めてしまいます。手間ひまかけて作りあげられたやわらかい食感を楽しみたい場合は、出来上がりから6時間までが一番おすすめです。
固くなった片原饅頭もアレンジを加えることでおいしく食べられます。フライパンやトースターで焼きまんじゅうにしたり、そのまま揚げて揚げ饅頭、衣をつけて天ぷら饅頭にするなど、様々に楽しめますよ。

片原饅頭の販売元は?通販できる?

片原饅頭は、復元した福島正幸さんのお店「前ばし万十屋」で買うことができます。
値段は1個140円です。

電話予約・地方発送可能ですが、出来上がり6時間で固くなってしまうことを了承の上での発送になっています。
(以前は高崎高島屋のデパ地下にお店があった関係で高島屋オンラインから注文できたようですが、現在はお店からだけになっています)
固くなった片原饅頭も、蒸すか霧吹きをしてレンジで温めると出来上がりの食感に近づくそう。
遠方で群馬まではなかなか、という時でもお取り寄せができるのはありがたいですね。

「片原饅頭」の読み方は?

片原饅頭の読み方は、「かたはらまんじゅう」です。
片原饅頭の名前は、164年間製造していた本家のお店「片原饅頭志満屋本店」(1996年閉店)があった片原通りという地名がその由来になっています。

群馬で愛される酒まんじゅう。ほかにも名店が!

群馬には酒まんじゅうで有名なお店がいくつもあり、片原饅頭が途絶えていた8年間は、ファンはほかのお店の酒まんじゅうを食べて懐かしんでいたといいます。

高崎市の妙見寺前にある妙見茶屋本店の酒まんじゅう(1個100円)も、そのひとつ。
こちらでは店内で温かいふわふわの酒まんじゅうを食べることもできるそう。
片原饅頭はもちろん、いろいろな酒まんじゅうのお店も食べ歩きしてみたいですね。

お店情報
店名:前ばし万十屋 (片原饅頭)

住所:群馬県前橋市西片貝町4-16-10

定休日:月曜日

営業時間: 8時〜18時(売り切れ次第閉店)