珍しい黒七味ラスクも!京都で100年以上続く老舗ベーカリー「進々堂」

情緒あふれる京都の街中にある、創業100年を超えるベーカリーショップ「進々堂」。京都の人々に長年愛されてきたこのお店は、今では国内にとどまらず海外からの観光客にも人気のお店となっています。

今回は、本物に厳しく味に敏感な京都の人々が認める「進々堂」の魅力的なお菓子たちをご紹介していきましょう。

進々堂の創業はいつ?小説にも出てきた店舗も!

進々堂は1913年に、最初はベーカリーショップとして続木斉・ハナ夫婦が創業しました。柔らかいパンが主流だった当時、硬いフランスパンは中々受け入れられませんでしたが、斉氏自ら店頭に立つ等努力の末少しずつ広まり、やがて京都の人々から絶大な支持を受けフランスパン文化を京都に根付かせました。
その後ベーカリーカフェやベーカリーレストランなどをオープンし、現在では京都に12店舗展開しています。さらに2020年には新工場も稼働予定となっており、進々堂は日々発展を続けています。

また、昭和5年にオープンし京大生が集うエリアにある「進々堂 京大北門前」は、森見登美彦の長編小説「夜は短し歩けよ乙女」の映画の中で主人公が初デートをする待ち合わせ場所として登場しました。巡礼地として、この映画のファンも度々訪れるようです。この進々堂 京大北門前は創業者・斉氏の長男である猟夫氏が受け継ぎ、現在は別法人として猟夫氏の孫の川口聡氏ご夫妻が継承して経営されています。

進々堂では毎日沢山の種類のパンが店頭に並び、日々賑わいを見せています。食パンから食事パン、調理パンなど定番のパンの他に季節の商品も登場し、秋は栗やさつまいも、カボチャを使った季節を感じるパンを食べることができますよ。
そんな進々堂自慢の逸品はなんといってもフランスパン。特にレトロバケット1924と呼ばれるパンは進々堂の看板商品であり、外はパリッと、中はしっとりしたこのバケットは噛むほどに小麦の甘みを感じられます。これを目当てにやってくるお客さんも多いんだとか。

進々堂はその雰囲気や美味しさから、SNSでも評判となっていますよ。

進々堂で食べるべきお菓子は?

進々堂では種類豊富なパンを主に扱っていますが、他に自慢のバケットを使ったラスクや丁寧に作られた焼き菓子、スコーンなどのお菓子も取り揃えられています。ティータイムやおつまみにも丁度よいおすすめの進々堂のお菓子を、ここでは5つ程紹介していきましょう。

黒七味ラスク

一風変わった進々堂の黒七味ラスクは、ラスクは甘いという概念を覆してくれる商品です。
黒七味は1703年創業の祇園にある老舗薬味専門店「原了郭」のものを使用し、ラスク部分は進々堂看板商品であるレトロバケット1924で作られています。
この黒七味ラスクはしっかりとした硬さで噛み応えも十分。七味の辛さと風味が美味しいラスクに仕上がっているので、ビールやワインのおつまみにもぴったり。やみつきになる事間違いないでしょう。リピーターも多いこのラスクは、辛いもの好きなら絶対に試してほしい商品です!

商品名 黒七味ラスク

黒糖ラスク

シックなパッケージのシールが目を引く進々堂の黒糖ラスク。この商品は食パンで作られていて、サクサクと軽いラスクによく染み込んだ黒糖の甘さがたまりません。ブラックコーヒーとも良く合い、食べだしたら止まらない人も続出なんだとか。進々堂の数ある商品の中でも、一度は食べてほしいものです。

商品名 黒糖ラスク

焼き菓子

パンだけではなく、焼き菓子も美味しい進々堂。焼き菓子定番のマドレーヌや、フィナンシェなど種類豊富に並んでいます。進々堂のフィナンシェは味のバラエティ豊かでラズベリーや抹茶など5種類あり、また外はカリカリ中はしっとりなカヌレも人気の商品となっています。

商品名 マドレーヌ/フィナンシェ/ガレットブルトンヌ/カヌレ など

スコーン

進々堂のスコーンはソフトビスケットのようにしっとりとしており、バターと卵がしっかりと感じられる生地になっています。四角い形が可愛らしいプレーンの他にチーズや抹茶を使ったスコーンもあり、バリエーション豊富です。やみつきになる人も多く、見つけたら必ず買うといった声もありました。

商品名 チーズスコーン/宇治抹茶とホワイトチョコのスコーン/北海道産小麦のチョコスコーン など

フレンチトースト

進々堂のフレンチトーストはしっかりと卵液が染み込み、甘くしっとりとしているのが特徴です。進々堂こだわるの自慢のバケットを使い、卵・牛乳・生クリームを染み込ませてバターで焼き上げてあります。こちらのフレンチトーストは持ち帰りだけでなく、モーニングメニューとして進々堂の各ベーカリーレストランで注文することもできます。出来たては外側のカリッとした食感も楽しめますよ。

商品名  焦がしバターのフレンチトースト
カロリー 480kcal

商品名  フレンチトーストヨーグルト添えセット
値段   850円(税込)

進々堂のお菓子はギフトにも!

進々堂はパンがメインのお店ですが、ラスクなどの焼き菓子はちょっとした贈り物やお土産にもおすすめです。京都にしかないお店なので、京都旅行のお土産として購入するのも喜ばれますよ。また、マドレーヌなどの焼き菓子とラスクのセットや、5種類のフィナンシェセットなどもあるので、内祝いや母の日などのイベント・記念日にもぴったりでしょう。

進々堂は通販やお取り寄せできる?

進々堂ではインターネットで購入できるお取り寄せショップもあります。時期によって取り扱う商品が違うようで、現在はクリスマスに向けてシュトーレンが売られており、単品のほかシュトーレンと焼き菓子などのギフトセットを予約販売していました。過去にはラスク詰め合わせや焼き菓子のセットも販売されていたようなので、また再販されるかもしれませんね。

進々堂は予約できる?混雑してる?

進々堂の予約状況を調べましたが、どの店舗も予約ができるのかどうか正確な情報は得られませんでした。気になる方は各店舗に電話で聞いてみて下さいね。
なお、各店舗とも曜日や時間帯によっては混雑しており、待つこともあるようです。また人気のパンは早々に売り切れてしまう場合もあるので、お目当てがあるようなら早めに行くことをおすすめします。

進々堂の店舗情報

進々堂はモーニングやランチができるベーカリーレストラン、セルフスタイルのベーカリーカフェなど、お店によって多少形態が異なります。現在はコロナ対策により営業時間などが多少変更されているようです。
ベーカリーレストランではホットコーヒーのおかわりが自由なので、ゆっくりしたい時にはこちらを利用すると良いでしょう。混雑してない時間帯などは店員さんが継ぎにきてくれます。また、三条河原町店ではディナーも楽しめますよ。(現在休止中)
一方、パン販売が中心のベーカリーショップは駅前や百貨店にあり、中でもJR京都駅前店は7:30開店なので通勤・通学前に立ち寄って購入することも可能です。ドリンクメニューもあり、少しですがイートインスペースもあるようなのでそこで食べることもできます。

100年以上続く老舗ベーカリー進々堂のパンやお菓子たちはどれも納得のものばかりです。通販でお取り寄せするのはもちろん、京都を訪れた際は是非訪問してお店の雰囲気も味わってみて下さいね。

進々堂 寺町店

本店であるこちらの店舗では本社工場が近いため、焼きたてのパンが続々と運ばれます。2020年10月6日にリニューアルオープンし、新たにイートインスペースが設置されたほか、12月には駐車場も完備されるようです。
お店は地下鉄東西線市役所前駅より寺町通を北へ約500mの場所にあります。

店舗情報
店名:進々堂 寺町店

住所:京都府京都市中京区寺町通竹屋町下る久遠院前町674

営業時間:モーニング 7:30~11:00/ランチ 11:00~16:00(L.O.15:00)/イートイン7:30~18:00(L.O.17:30)/ショップ7:30~19:00

定休日:無休(年末年始を除く)

進々堂 JR京都駅前店

こちらの店舗はJR京都駅の京都タワー側を出てすぐのところにある、バスチケットセンター内にあります。

店舗情報
店名:進々堂 JR京都駅前店

住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町902(京都駅前JRバスチケットセンター内)

営業時間:7:30~20:00

定休日:無休(年末年始を除く)

進々堂 京大北門前

進々堂 京大北門前は落ち着いた広々とした店内が特徴的で、カレーやパンのセットなどのメニューが用意されています。京阪・叡電出町柳駅より徒歩10分強、京都大学エリアに位置しています。また、元田中駅だと約700mの場所になります。

店舗情報
店名:進々堂 京大北門前

住所:京都府京都市左京区北白川追分町88

営業時間:8:00~18:00(L.O.17:45)

定休日:火曜日