【ケーキの種類一覧】全80種のケーキ 種類の名前と特徴をジャンル別にご紹介!

世界中のケーキの種類を一覧でジャンル別に一気に紹介します!

「ケーキ」とひとことで言っても、世界中の「ケーキ」と呼ばれるお菓子を集めれば、実に様々な種類のものが存在します。

女性に関わらず、男性にも日本で愛されている定番のケーキは、そのほんの一部に過ぎません。

今回は、そんな世界中のケーキの種類を、一覧でご紹介します。

作った事もある、みんなが知ってる有名なケーキから、名前を聞くのも初めての珍しいケーキまで、見ているだけで楽しい一覧表です。

どんなケーキかもっと知りたくなったら、ぜひレシピを調べて作ってみてください。新しいお菓子作りの世界が広がりますよ!

おすすめケーキをご紹介

ケーキの種類一覧【スポンジケーキ系・8種類】

まずはスポンジケーキから。スポンジケーキにも、実に様々な種類が存在します。

今回は、その中から8種類をご紹介します。知ってるケーキがいくつあるか?想像しながら見てみてください。

ショートケーキ

日本で「ショートケーキ」といえば、スポンジケーキを生クリーム等でデコレーションしてカットしたものを想像しますが、英語圏でのそのケーキは、「レイヤー(層)ケーキ」と呼ばれています。

日本で「ショートケーキ」と呼ばれるケーキは、実は日本生まれだったのですね。

元々のイギリス式のショートケーキは、スポンジケーキに限らずビスケットも生地として使用したり、フルーツもいちごに限らず、りんご、オレンジ、ブルーベリー等、いちご以外のフルーツも使います。

同じ「ショートケーキ」でも、日本と海外では素材も形も違う、面白いケーキです。

シフォンケーキ

シフォンケーキの特徴は、なんといってもその形です。

通常のスポンジケーキとは違い、高さのあるケーキの中心部までしっかり火が通るように、真ん中に筒状の穴が開いています。

そして、「シフォン」はフランス語で「薄い平織の絹織物」を指します。絹のようにきめ細かいふんわりとした生地が特徴の、繊細なケーキです。

キャロットケーキ

生地にニンジンをすり潰したものを加えたケーキです。ニンジンを加える事で材料が柔くなり、ふんわり柔らかな食感のケーキに仕上がります。

野菜嫌いの小さなお子さんにも、ニンジンを美味しく食べられるお菓子として愛されているケーキです。

カップケーキ

一人分ほどの大きさの、コップのような形の薄い紙やアルミ箔に生地を流して焼いたものがカップケーキです。

焼いてそのまま食べられるカップケーキの他、焼いたカップケーキの上にアイシング等でデコレーションされたものもあります。

生地の作り方はその他ケーキとほぼ違いはありませんが、同じ生地でもカップを使って焼き、カットせずに食べられるのが最大の特徴です。

カステラ

卵を泡立てて、小麦粉や水あめ等を合わせてオーブンで焼いたものがカステラです。

日本では和菓子屋などで見かける事が多いこのお菓子ですが、元はポルトガルから伝わった南蛮菓子で、それを日本が独自にアレンジして今日の形になりました。

ちなみにカステラは和菓子と洋菓子のいいとこ取りでできたお菓子なので、和菓子でもあり、洋菓子でもあるそうです。

シャルロットケーキ

底と側面にビスキュイ生地を並べ、中にババロアやムースを流し固め、その上にフルーツなどでデコレーションしたケーキです。

ムースを囲んだビスキュイの上から、リボンなどで飾り付けする事が多いです。

大きめの丸いお皿に乗せると、その姿が女性の帽子のように見える事から、それに似た帽子を愛用していた「シャーロット」という女性の名前が由来となりました。

ロールケーキ

薄く板状に焼いたスポンジケーキに、生クリームやフルーツを飾り、うず巻き型に巻いた円柱形のものがロールケーキです。

ケーキ生地には抹茶やココア、コーヒー等様々なフレーバーが存在し、仕上げ方も、デコレーションしないシンプルなものから、フルーツや生クリーム、バタークリームなどでデコレーションする華やかなものまで、幅広くアレンジされているのが特徴です。

ケーキの種類一覧【チーズケーキ系・12種類】

次に、チーズケーキ系12種類をご紹介します。

チーズケーキには火を通すものと、火を通さずゼラチンで冷やし固めるものが存在します。

使うチーズの種類によっても、また違ったチーズケーキになるので、作り方との組み合わせによって、その種類は無限に増え続けています。

「チーズケーキ」と聞くと、思い浮かべるチーズケーキがみんなそれぞれ違うのも面白いですね。

ベイクドチーズケーキ

ベイクドチーズケーキは、「ベイクド」=焼いた、という名前そのままの、焼いたチーズケーキを指します。

クリームチーズを主な材料とし、卵や砂糖、生クリーム等を加え、オーブンで焼いて仕上げます。

スフレチーズケーキ

ベイクドチーズケーキに比べ、ふわふわのスポンジケーキのような軽い口当たりに仕上がるのが、スフレチーズケーキです。

材料はベイクドチーズケーキに似ていますが、卵白を泡立ててたっぷり空気を含ませ、そのメレンゲの力で膨らませるのが大きな違いです。

レアチーズケーキ

オーブンを使わず、材料にゼラチンを混ぜて冷やし固めるのがレアチーズケーキです。

焼成しないので、その見た目はチーズそのままの真っ白な仕上がり。火を通さないので、卵を使わないのが基本です。

ニューヨークチーズケーキ

ニューヨークチーズケーキは、ベイクドチーズケーキの一種ですが、その違いは低温でじっくり蒸し焼きにするところ。

ベイクドチーズケーキよりもチーズの配合を多めにし、濃厚に仕上げるレシピが多いのも特徴です。

チーズテリーヌ

チーズテリーヌの「テリーヌ」とは、テラコッタ製の容器とそれを使って作られたお料理を指します。

その「テリーヌ」をチーズケーキにアレンジしたのが、チーズテリーヌです。テラコッタ製の型の代わりに、パウンド型などの長方形の型を使うのが特徴。

お料理のテリーヌを模して、なめらかでクリーミーに仕上げるレシピが多く見られるのも特徴のひとつです。

バスク風チーズケーキ

材料そのものはベイクドチーズケーキとほぼ変わりませんが、その最大の特徴は、敢えて焦がして真っ黒に仕上げたその表面。

高温で焼いたその焦げ目が、香ばしくカラメルのようなインパクトのある風味をつけてくれます。

日本では、大手コンビニが出したバスクチーズケーキが話題となり、今では定番のチーズケーキとして定着しています。

ヨーグルトケーキ

ヨーグルトケーキは、クリームチーズの代わりにヨーグルトを使ってさっぱり仕上げた、チーズケーキ風のケーキです。

ベイクドでもレアでも楽しめ、ヨーグルトの水切りが不要なレシピもあります。

チーズケーキよりヘルシーに楽しみたい方、またはチーズケーキのこってりした味が苦手な方でも楽しめるケーキです。

チーズムースケーキ

クリームチーズ生地に、泡立てた生クリームを合わせてムース状にしたものが、チーズムースケーキです。

ケーキ型やセルクルを使って大きなケーキにしても美味しいのですが、火を使わないので、プリンカップやデザートカップ等に流して仕上げるのもおすすめです。

カマンベールチーズケーキ

クリームチーズの代わりにカマンベールチーズを使って作るベイクドチーズケーキが、カマンベールチーズケーキです。

カマンベールチーズを使う事で、濃厚でまったりとしたチーズケーキに仕上がります。

カマンベールチーズは、元々おつまみとして親しまれているので、カマンベールチーズケーキもお酒との相性が抜群です。

おやつというより、お酒のおつまみとしてのファンが多いチーズケーキです。

リコッタチーズケーキ

さっぱりとした爽やかな後味が特徴のリコッタチーズを使ったチーズケーキです。

リコッタチーズといえば、パンケーキに使われるイメージがあるかと思いますが、チーズケーキに使っても美味しいですよ。

リコッタチーズはチーズ独特の匂いが少ないため、チーズが苦手な方でも楽しめるチーズケーキです。

ゴルゴンゾーラチーズケーキ

ゴルゴンゾーラチーズは、ブルーチーズ(青カビタイプ)の一種で、世界三大ブルーチーズとして広く知られています。

その独特な香りを利用して作るチーズケーキは、風味豊かな大人の味わい。

カマンベールチーズケーキ同様、ワインや日本酒に合う、おつまみとしても楽しめるチーズケーキです。

ティラミス

ティラミスはイタリア発祥のチーズケーキで、エスプレッソを染み込ませたスポンジケーキやビスケットと、マスカルポーネを使ったクリームを交互に重ねて冷やし固めて作ります。

冷やし固めると言っても、しっかり自立する程の硬さは出ないため、瓶詰めにしたりカップに流して仕上げたり、容器に入れて作ったものをすくって食べるのが定番の食べ方です。

ケーキの種類一覧【チョコレートケーキ系・13種類】

次はチョコレート系のケーキを見ていきましょう。

「チョコレートケーキ」とひとことで言っても、チョコレートを練り込んだケーキから、チョコレートでコーティングしたケーキ等、使う材料も製法も様々です。

使用するチョコレートの種類によっても仕上がりが変わってくるのが、チョコレートケーキの面白いところですね。

チョコレートケーキ

チョコレートケーキは、チョコレートやココアパウウダーを主な原料とするケーキで、さらにチョコレートクリームや、表面をさらにチョコレートでコーティングしたもの等、様々な作り方があります。

丸いスポンジケーキ型で焼くのが主流ですが、特に決まりがあるわけではなく、スクエア型やパウンド型で作っても、チョコレートケーキと呼ぶ事ができます。

ザッハトルテ

ザッハトルテは小麦粉、バター、砂糖、卵、チョコレート等で作った生地に、表面全体を溶かしたチョコレート入りのフォンダン(糖衣)でコーティングしたものを指します。

ですが、この製法で作ったものが全て「ザッハトルテ」と呼ばれるわけではなく、正確にはオーストリアの「ホテル・ザッハー」および、洋菓子店「デメル」で提供されているもののみが正式なザッハトルテと呼ばれ、それ以外で提供されているものは、正しくはザッハトルテではないそうです。

ケーキの作り方ではなく、提供されているお店によってその呼び名が変わるところが面白いですね。

ブラウニー

ブラウニーは、アメリカ生まれの濃厚なチョコレートケーキで、スクエア型で平たく焼くのが主流です。

濃厚で目の詰まった生地に仕上げるため、チョコスポンジ等とは違いベーキングパウダーを使わないのが基本です。

ナッツやチョコチップ、ビスケット等でをトッピングして、その食感にアクセントを付けるのもブラウニーならではです。

生チョコケーキ

溶かしたチョコレートに生クリームを混ぜた「生チョコ」を型に流して冷やし固めたケーキです。

ビスケットを砕いて溶かしバターを加えたボトムに、生チョコを流すだけの簡単レシピなので、初心者の方でも失敗が少なく作れますよ。

チョコテリーヌ

チョコテリーヌは「テリーヌショコラ」とも呼ばれ、チーズテリーヌ同様、お料理のテリーヌを模してパウンド型等の長方形の型で作るチョコレートケーキです。

テリーヌのなめらかな食感を再現するため、小麦粉を極力少なく、あるいは入れずに仕上げるのが特徴です。

ガトーショコラ

「ガトーショコラ」を直訳すると「焼いたチョコレート」。

その名の通り、チョコレートを主な材料として卵やココアパウダーを加えて焼いた、チョコレートケーキの中でも特に濃厚なケーキです。

その他のチョコレートケーキとは違い、デコレーションはせず、粉糖等でシンプルに仕上げるのが特徴です。

ブッシュドノエル

木や薪を横に倒したような見た目が特徴の、チョコレートのロールケーキです。

フランスでは定番の伝統的なクリスマスケーキで、切り株の上にサンタクロースが乗っていたり、雪をイメージして粉糖をふりかけたりと、見た目にも華やかなケーキです。

メルヴェイユ

メルヴェイユは、200年以上も前から作られているフランスの伝統菓子で、2段に重ねたメレンゲの上にホイップクリームを乗せ、細かく刻んだチョコレートで包みます。

全ての材料がお口の中でとろけてなくなってしまう、至極の口溶けが特徴のお菓子です。

チョコスポンジケーキ

チョコスポンジケーキは、通常のプレーンなスポンジケーキにココアパウダーを混ぜて作るケーキです。

名前は「チョコスポンジ」ですが、実際はチョコレートは入れず、ココアパウダーでチョコレート風味を付けるのが主流です。

そのまま食べるというより、チョコホイップやバタークリーム等でデコレーションする、ケーキの土台として使われる事が多いです。

フォンダン・ショコラ

フォンダンショコラはフランスのチョコレートケーキで、「フォンダン」は「溶ける」という意味。

チョコレート味のケーキの中心にガナッシュチョコレートを入れて焼き、焼成後に割ると、中から溶けたチョコレートが流れ出る、見た目にも楽しいチョコレートケーキです。

ジャヴァネ

ジャヴァネは、アーモンドのジェノワーズ生地にコーヒー風味のバタークリームを挟み、チョコレートのグラサージュで仕上げたベルギーの伝統菓子です。

見た目はオペラにも似ていますが、オペラがチョコレートとコーヒーのバランスを楽しむケーキなのに対し、ジャヴァネはコーヒー味がメインのチョコレートケーキです。

オペラ

オペラは、アーモンドを使った生地と、コーヒークリームとチョコガナッシュを薄く重ねたフランスのチョコレートケーキです。

パリのオペラ座をイメージして作られた事から、その名が付けられたと言われています。

ブラックフォレスト・ガトー

ブラックフォレスト・ガトーは、ドイツではポピュラーなケーキで、チョコレートスポンジの間にたっぷりの生クリームと甘酸っぱいチェリーを挟み、クリームチーズフロスティングで仕上げたチョコレートケーキです。

黒いチョコレートスポンジと真っ赤なチェリー、真っ白なフロスティングの対比が華やかな、バースデーやクリスマスパーティーにもってこいのケーキです。

ケーキの種類一覧【タルトケーキ系・13種類】

次にタルトケーキ系をご紹介します。

タルトケーキはクッキー生地で作るシンプルなタルトカップに、クリームやチョコレート、プリンやフルーツ等、色んな材料を乗せて楽しめる、アレンジの幅が広いお菓子です。

これもタルトだったの!?と思うような意外なタルトケーキが出てくるかもしれませんよ。

生チョコタルト

生チョコタルトはその名の通り、タルト生地にチョコレートと生クリームを合わせた生チョコを流して冷やし固めたケーキです。

タルト生地を焼成した後は生チョコを流すだけなので、フルーツタルトなどより手間が少なく、初心者の方にも作りやすいタルトです。

チーズタルト

タルト生地にクリーム状のチーズを流したケーキです。

中のチーズ生地は、焼成すればベイクドチーズタルト、ゼラチンで固めるタイプならレアチーズタルトとして、ベイクドでもレアでも楽しめるケーキです。

チーズの味がダイレクトに感じられるので、チーズの種類を変えて、その香りの違いを楽しむのもいいですね。

モンブランタルト

モンブランタルトは、タルト生地にアーモンドクリームや生クリームを盛り付けて、仕上げにモンブランクリームをトッピングした華やかなタルトケーキです。

色んな種類の美味しさが層になって、カットした時の断面まで華やか。モンブランファンなら、絶対一度は食べたい一品です。

エッグタルト

エッグタルトは香港、マカオ、台湾をはじめとするアジア諸国で食べられているタルトの一種で、その美味しさから日本でも定番のタルトになりました。

サクサクのタルト生地に、濃厚な卵のカスタードクリームを乗せて焼成します。

クリームが半熟で、トロっとした食感の焼き立てのエッグタルトは絶品ですよ。

タルトレット

タルトレットは、一人前用に作った小形のタルトを指します。

カットして食べる大きな型で作ったものが「タルト」、カットしなくても一人分をそのままで食べられるのが「タルトレット」と呼ばれます。

タルトタタン

タルトタタンは、タルト型にキャラメリゼしたりんごを敷き詰め、上からタルト生地を被せて焼くという、通常のタルトとはちょっと違う作り方が特徴のケーキです。

そして、焼いたケーキはりんごが上になるようにひっくり返して仕上げます。

香ばしくしっとりしたりんごがたっぷり詰まった、りんごを楽しむためのケーキです。

プリンタルト

タルト生地にプリン液を流して焼成したものが、プリンタルトです。

サクサクのタルト生地になめらかなプリンが合わさった、食感まで楽しいケーキです。

通常のプリン同様、冷やしてから食べます。

フロランタンタルト

フロランタンは、サブレ生地にキャラメルでコーティングしたナッツ類を乗せて焼成するお菓子です。

そのフロランタンをタルトにアレンジしたのが、フロランタンタルトです。

通常のフロランタンとの違いは、タルト生地とキャラメルナッツの間にアーモンドクリームを挟んでボリュームを持たせるところ。

サブレとケーキの中間のようなケーキです。

フルーツタルト

タルト生地にアーモンドクリームやカスタードクリームを乗せ、たっぷりのフルーツを飾って仕上げたケーキです。

日本でも、季節のフルーツを使った色とりどりのフルーツタルトが、ケーキ屋さんのショーケースを彩っています。

クラフティー

クラフティとは、タルト生地に卵や牛乳をベースにした生地を流し、フルーツを乗せて焼成するプリントケーキの間のような食感のお菓子です。

タルト生地は作らず、グラタン皿やタルト型に、生地をそのまま流して焼くタイプの簡単レシピもあります。

また、使うフルーツにも特に決まりがなく、旬のフルーツを使って気軽に作れるのが特徴です。

ガトーバスク

分厚いクッキー生地でカスタードクリームをサンドして焼いたものが、ガトーバスクです。

フランスの伝統菓子で、発祥の地「バスク」から、その名が付けられました。

その特徴は、表面に格子状の模様や、「ローブリュー」と呼ばれるバスク十字の柄が入っているところ。

中にはカスタードクリームの他、チェリージャムを入れたものが主流です。

アップルクランブル

グラタン皿やホーローのバットなどに、カットしたりんごとクランブルというサクサクのクッキーのような生地を乗せて焼いたものが、アップルクランブルケーキです。

通常のタルトのように、タルト生地に具材を乗せるのではなく、サクサクのクッキー生地の下に、たっぷりのりんごが詰まっている、上下が逆転したようなタルトケーキです。

クロスタータ

クロスタータは、イタリアの素朴な家庭菓子です。タルト生地にジャムをたっぷり塗って、クッキー生地を格子状に乗せて焼き上げます。

ジャムは手作りのものでも市販のものでも作れるので、本場イタリアでは簡単に作って朝食などにも出されるそうですよ。

ケーキの種類一覧【パウンドケーキ系・12種類】

次にパウンドケーキ系を12種ご紹介します。

パウンドケーキは、長方形のパウンド型で焼くケーキを指し、具材にドライフルーツやナッツを使ったものや、香り付けにレモンやコーヒーを使ったもの等、実に様々な種類のパウンドケーキが存在し、そのアレンジのしやすさが特徴のケーキです。

基本の生地さえ覚えておけば、そのアレンジは無限に増やせる奥深いケーキですよ。

パウンドケーキ

パウンドケーキの「パウンド」とは、小麦粉、卵、砂糖、バターの4つの材料を「1ポンド(約453g)ずつ混ぜて焼く事から付けられた名前。

現在主流は18cmの型で焼くケーキで、使う小麦粉は100g程度なので、実際昔に作られていた「1ポンド」ケーキは、かなり大きかったと想像できますね。

バナナブレッド

バナナブレッドは「ブレッド」の名の通り、本来はパンですが、現在はパウンドケーキにマッシュしたバナナを加えたものが主流です。

バナナの効果でケーキ生地がしっとりして、子供から大人まで大好きなバナナの香りがするこのパウンドケーキは、もはやパウンドケーキの定番と言えるでしょう。

ブランデーケーキ

焼いたパウンドケーキに、ブランデーをたっぷり染み込ませたものが、ブランデーケーキです。

ブランデーの効果で生地の乾燥を防ぎ、洋酒の香りとそのしっとりした食感が楽しめる大人のパウンドケーキです。

ワインケーキ

ブランデーケーキ同様、焼いたパウンドケーキにワインを塗って染み込ませたものが、ワインケーキです。ワインは白でも赤でもOKです。

さらに食べる直前にワインを振りかけたり、ワインで作ったシロップやソース等を添えて食べれば、ワイン好きにはたまらない至極の一品になりますよ。

ウイスキーケーキ

ウイスキーケーキは、ワインやブランデーケーキとは違い、ケーキ生地にウイスキーを練り込んで仕上げるものが主流です。

柑橘系の香りとの相性が良く、具材に柑橘系のピールや皮などを一緒に混ぜて焼くと、さらにウイスキーの香りが引き立って美味しくなりますよ。

マーブルパウンドケーキ

通常のパウンドケーキ生地の半量にココアを混ぜて、白と黒の生地を作り、それを混ぜてマーブル模様に仕上げたものが、マーブルパウンドケーキです。

カットした時に現れるマーブル模様が華やかで、特に具材などを入れなくても楽しめるケーキです。

フルーツケーキ

フルーツケーキは、パウンドケーキ生地にドライフルーツ、あるいは洋酒に漬け込んでおいたフルーツを刻んで混ぜ込んで焼いたケーキです。

混ぜ込むフルーツの種類によって、それぞれ違った香りと味が楽しめます。

ケーク・オ・ショコラ

ケーク・オ・ショコラは、ケーキ生地にチョコレートを混ぜ込んで焼いた、英国生まれのチョコレートケーキです。

チョコレートと相性の良いナッツや柑橘系のピールを混ぜても美味しいですよ。

ウィークエンドシトロン

ウィークエンドシトロンとは、レモン果汁や果皮をたっぷり使ったレモンのパウンドケーキの事。

「ウィークエンド」は英語で「週末」を意味し、ウィークエンドシトロンには「大切な人と一緒に過ごす週末に食べるお菓子」というロマンチックな意味が込められている、フランスの伝統的なケーキです。

バターケーキ

バターケーキは、プレーンなパウンドケーキの基本となるケーキです。

特に具材やトッピング等は使わず、バターの本来の香りを最大限に引き出して味わうケーキです。

コーヒーケーキ

「コーヒーケーキ」と聞くと、コーヒー風味のケーキを想像しますが、実際は「コーヒーに合うケーキ」という意味で作られたケーキです。

ケーキとしては、シュトロイゼルと呼ばれるバター、小麦粉、砂糖を切り混ぜてそぼろ状にしたものをトッピングしてある家庭的なケーキです。

キャラウェイシードケーキ

キャラウェイシードとはスパイスの一種で、甘い香りとすっとしたさわやかな香りをあわせ持ち、ケーキ以外にもザワークラウトや焼きりんご、シチュー、パンやケーキなどによく使われます。

日本ではあまり馴染みのないスパイスですが、イギリスではその独特の香りが愛されている、定番のスパイスです。

ケーキの種類一覧【パイ生地ケーキ系・5種類】

次に、パイ生地を使ったパイ 系 ケーキを5種ご紹介します。

パイを使ったケーキは、そのサクサク食感が特徴。サクサクのパイ生地に、クリームやフルーツを合わせて作るお菓子です。

パイ生地は、カップにしたり包んだり、色んな形にアレンジできるので、その形も様々で見た目にも楽しいお菓子です。

ミルフィーユ

ミルフィーユは、パイ生地とクリームを何層にも重ねたケーキです。

「ミルフィーユ」はフランス語で「千枚の葉」を意味します。何層もあるパイ生地が、何枚も重なった葉っぱに見えることから名付けられたと言われています。

ミルフィーユにチョコレートをコーティングして、持ち運びできるようにアレンジされたものもあります。

アップルパイ

砂糖で煮詰めたりんごを、パイ生地で包んで焼いたお菓子が、アップルパイです。

形状は円形のホール型、パイ生地でくるりと巻いたロール型、パイ生地でリンゴを挟んだサンドイッチ型など様々な形があります。

りんごは事前に煮詰めて作るものと、生のまま乗せて焼くタイプもあります。

レモンパイ

レモンパイは、別名「レモンメレンゲパイ」とも呼ばれ、パイ生地の上にレモンカスタードクリーム(レモンカード)を乗せ、泡立てたメレンゲを乗せて焼き上げます。

クリームの甘さとレモンの爽やかなバランスが美味しいケーキです。

かぼちゃパイ

かぼちゃパイ(パンプキンパイ)は、北アメリカの伝統的なケーキで、晩秋から初冬にかけて、特にハロウィンや感謝祭、クリスマスを祝うために作られます。

カボチャを使ったカスタードクリームをパイ生地に流し、パイ生地で表面を覆わないのが特徴です。

味付けにはパンプキンパイ用のスパイスが使われ、カボチャクリームはそのスパイスを混ぜる事で、茶色に近い黄色の生地に仕上がります。

ミンスパイ

ミンスパイは、ドライフルーツから作った「ミンスミート」を詰めたケーキです。

「ミンスミート」の名の通り、元々はミート(ひき肉)を使ったパイでしたが、それがドライフルーツを主体としたお菓子になり、イギリスではクリスマスに食べられる伝統的なケーキです。

ケーキの種類一覧【シュー生地ケーキ系・5種類】

次に、シュー生地を使ったケーキを5種ご紹介します。

シュー生地の作り方自体はどのケーキもほとんど変わりませんが、その焼き方や形で様々な種類のシューケーキができます。

これもシュー生地だったの!?と思うようなケーキも登場するかもしれませんよ。

シュークリーム

シュー生地の王道が、シュークリームです。中が空洞になるように焼いたシュー生地に、カスタードクリーム等を詰めて仕上げます。

フランス語では「シュー・ア・ラ・クレーム」と言い、「シュー」はキャベツという意味で、その丸くもこもことしたシュー生地をキャベツに見立てて名付けられたと言われています。

パリ・ブレスト

パリ・ブレストはフランスのシューケーキで、日本では「シューリング」とも呼ばれます。

シュー生地を大きな輪っかにして焼き、半分にスライスしてクリーム等を挟みます。

この輪っかの形は、1890年代にパリの自転車レース「パリ・ブレスト・パリ」の開催を記念して、自転車の車輪をイメージして作られたものが始まりと言われています。

エクレア

エクレアはシュークリームをアレンジしたもので、細長く焼いたシュー生地に、カスタードクリームやホイップクリームを挟み、上からチョコレートやその他様々な風味の糖衣をかけて仕上げます。

日本でも、コンビニ等で気軽に買えるスイーツの定番となっているお菓子です。

ベニエ

ベニエは、シュー生地を油で揚げたドーナツのようなシューケーキです。

フランスでは中にフルーツを詰めた生地を油で揚げたペイストリーの総称として親しまれています。

呼び名はそれぞれ違いますが、製法や具材を変えて、ヨーロッパ各地で愛されているお菓子です。

シューロール

薄いシュー生地でフルーツやクリームを巻いたロールケーキです。

シュー生地独特の皮の食感と香ばしさがアクセントとなり、通常のロールケーキとはまた違った美味しさです。

大手コンビニやパンメーカー等からも、様々にアレンジされたシューロールが販売されています。

ケーキの種類一覧【甘くないお食事ケーキ系・3種類】

お次はケーキの中でも甘くないお食事系のケーキを3種ご紹介します。

ケーキに使う材料の一部を変えて、塩味のケーキに仕上げます。おやつにしたり、お酒のおつまみにも美味しいケーキですよ。

ケークサレ

ケークサレの「サレ」は、フランス語で「塩」を刺します。つまり、ケークサレは「塩味のケーキ」という意味。

パウンドケーキ型を使って、塩味をベースにしたケーキ生地にお好みの具材を入れて焼きます。

まるでケーキみたいな見た目の不思議なお惣菜ケーキです。

シフォンサレ

シフォンサレの「サレ」も、ケークサレ同様、塩を意味します。つまり、シフォンサレは、塩味のシフォンケーキ。

通常のシフォンケーキの砂糖を減らして作りますが、基本的に作り方は同じです。

こちらもお好みの具材を入れて焼きます。

キッシュ

キッシュはフランスの家庭料理で、卵や牛乳、チーズ等をベースに、野菜などを混ぜて作る卵液をパイ生地やタルト生地に入れて焼いたお惣菜ケーキです。

丸い型で作る事が多く、カットした見た目はまるでケーキのよう。

焼き立てでも冷やしても美味しく、ワインのおつまみ等にもピッタリですよ。

ケーキの種類一覧【おしゃれな名前のケーキ・5種類】

次はケーキの名前に注目してみましょう!ケーキの中でも、響きがおしゃれなケーキを集めてみました。

名前のみならず、その見た目もおしゃれなケーキが勢揃いですよ。

リンツァートルテ

リンツァートルテは、オーストリアのリンツ地方発祥のお菓子で、ケーキとクッキーの間のような生地に、アカスグリのジャムを挟み、格子模様の生地で覆って周囲にスライスアーモンドを乗せて仕上げます。

ジャムはアカスグリの他、ラズベリーやアプリコット、ブルーベリージャム等でアレンジされているレシピもあります。

エンガディナー

エンガディナーは、くるみとはちみつ、生クリーム、バターなどを混ぜて作ったヌガーをサブレ生地で挟んで焼き上げた、スイスのエンガディン地方の伝統菓子です。

デコレーションはせず、表面に模様を付ける事で華やかに仕上げます。

ガレットデロワ

ガレット・デ・ロワは、フランスの伝統菓子のひとつで、折込パイ生地とアーモンドクリームで構成されたシンプルな焼き菓子ですが、表面には美しい飾り包丁で装飾するのが特徴です。

キリスト教の祝日であるエピファニーを祝って食べられるお菓子で、ホールで焼き上げたガレット・デ・ロワの中に「フェーブ」と呼ばれる豆人形が入っており、それが入っていた人は王冠を被って王様(または王妃)として祝福を受け、その年一年を幸せに過ごせるという言い伝えがある面白いケーキです。

ヴィクトリアケーキ

その名の響きが美しいヴィクトリアケーキは、イギリスでは非常に人気が高い素朴な味わいのケーキで、ヴィクトリア女王の名にちなんで名付けられたと言われています。

二枚のスポンジケーキの間にラズベリージャムを挟んで仕上げるのが基本の、シンプルなケーキです。

バッテンバーグ・ケーキ

バッテンバーグ・ケーキは、ピンクとイエローの2色のスポンジ生地を市松模様に組み立て、マジパンでくるんだケーキです。

2色のケーキはアプリコットジャムで接着され、色味も鮮やかで綺麗なケーキです。

ケーキの種類一覧【珍しい名前のケーキ・5種類】

今度は珍しいケーキの名前を5種見てみましょう。この中で聞いた事があるケーキがあるという方は、立派なケーキ通ですよ!

ガトーインビジブル

ガトーインビジブルとは、フランス発祥のお菓子で、卵、牛乳、小麦粉などで作る生地に、スライスしたフルーツなどをたっぷり詰めて焼いたケーキです。

カットすると、スライスしたフルーツが美しい層になって現れる、見た目にも楽しいケーキです。

メレンゲ・ルーラード

メレンゲ・ルーラードとは、メレンゲをシート状に焼いてクリームを乗せて巻いた、メレンゲのロールケーキのようなお菓子です。

焼いたメレンゲの生地には割れ目が入り、切り株のような見た目に仕上がります。

マウントバッテンケーキ

おしゃれな名前のケーキに出てきた「バッテンバーグケーキ」を丸いホール型で作ったものが、マウントバッテンケーキです。

丸いケーキの断面に現れるチェック柄は、まるで芸術作品のように美しく、カット断面まで華やかなケーキです。

ダンディーケーキ

ダンディーケーキは、イギリスのダンディー地方で生まれたフルーツケーキで、オレンジの皮やマーマレードが入り、表面にアーモンドが放射状に飾られているのが特徴です。

地方によっては、クリスマスケーキとして使われる事もあるそうです。

カルディナール・シュニッテン

カルディナール・シュニッテンは、白いメレンゲ生地と黄色のスポンジ生地を交互に絞り出して長方形に焼いたケーキです。

2枚にして焼いた生地に、コーヒー風味の生クリームを挟んで仕上げたウィーンを代表するケーキです。

世界には知らないケーキがまだまだたくさんありそうです!

実に様々な種類のケーキが登場しましたが、知っているものはいくつありましたか?

世界には、まだまだ私達が知らないケーキがたくさん存在します。

海外旅行で新しいケーキに出会ったり、SNSやメディア等で取り上げられてブームになる目新しいケーキ等、これからも様々なケーキが私達を楽しませてくれるでしょう。

気になるケーキが見つかったら、ぜひお取り寄せや手作りなどで楽しんで、新しいケーキの世界を広げてみてくださいね!

kinako

kinako焼き菓子工房CUIRE

記事一覧

独学でお菓子作りの技術を習得し、現在オンラインショップ『焼き菓子工房CUIRE』を運営し、焼き菓子を中心に通信販売を行っています。
また、ブログ『CUIRE 焼き菓子研究所』にて、レシピを中心にお菓子にまつわる研究を公開しています。
CUIREは「甘くて美味しいお菓子は世界を救う」をスローガンに、たくさんの人が幸せになるようなお菓子作りを目指しています。
そんなお菓子作りを、ぜひこのシェアレピで皆さんと共有できたら嬉しいです。

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